お金2.0

①価値観の変容
・従来の価値は消費の観点から使用価値をもっぱら扱ってきたが、裕福になるについれてサービスも飽和して消費や使用の重要性は減っきている。一方で、興奮や共感なのどの精神的な充足や、社会貢献活動などの重要性は若者を中心にどんどん高まっている。
・良い大学を出て一流企業にも就職できるエリートがその道を選ばずにNPOや社会起業家などに専念するのは、資本主義的には非合理的な選択に見えるが、価値主義的には合理的な意思決定。
・価値主義で扱う価値とは、①有用性としての価値だけではなく、②人間の内面的な価値や、③全体の持続性を高めるような価値も、すべて価値として取り扱う。
典型的なのが、「注目・興味・関心」。ネット以前は非常に曖昧で内面的な概念だったが、TwitterやInstagramの登場により、その日後たどれくらい人から注目されて興味・関心を持たれているかを数値として認識できるようになった。

②働き方の変容
・GoogleやFacebookのような企業が多くの優秀な人を惹きつけるのは、彼らが最高レベルの給与と福利厚生とブランドを持つことよりも、むしろそこで働く人たちに人生の意義や目的を提供していることが大きな要因。そして、今後は人生の意義や目的を他人から与えられることが経済的な価値として認識されるようになり、それを与えられる組織や人間が大きな力を持ち、社会を牽引していく。
・この世界で活躍するには、他人に伝えられるほどの熱量を持って取り組めることを探すことが、実は最も近道。内面的な価値が重視される時代では、独自性や個性が非常に重要。その人でなければならない、この人だからこそできる、といった毒性がものまま価値につながる。
・この観点からすると、世間的に人気のある企業に勤めていること時代に価値はない。退職した場合は、その人の価値は次の肩書きの人に引き継がれるのであって、その人の人生の資産にはならない。仕事を通して独自のスキルや経験などを身につけていない限りは自分の「価値の向上」にはならない。

③人はもっと共有したい
・承認欲求は人間の根源的な欲求。人間はSNSを通じて自分の体験を共有したがっている。VRなどを通して自分の視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚などの五感もデータとして共有できるようになると、他人と五感を共有したい「統合欲求」のような新しい欲求も誕生するかもしれない。
・自分が見た景色だけではなく、匂い、味、感情など全てを他人と共有するという体験。すでに自分が良いと思ったものは他人と共有したいという欲望があることは分かっているので、技術の進歩と共にさらなる共有が出てくる可能性がある。

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